朝の散歩

出張先の宿で目覚め、朝食を摂る。宿の食事には普通にバナナがあったがもうブームは去ったのか?
それはそれとして食後、少し時間があったので近隣を散策する。移動は専ら電車か自動車であり、昨日自転車で走ったが徒歩で歩くのは久しぶりである。
土地勘が無いので道に迷いかけ、恐ろしくなって方角と地名に注意しながらの散歩となった。自転車に乗った時もそうだったが、どうしても慣れぬ土地では臆病になる。しかし時と共に慣れてきて、回りの景色を楽しむ事が出来るようになるから人間とは面白いものだ。
神社仏閣だけでなく、古くからある城郭にも興味があるので本当はお城を見て回るつもりだったのだが、距離と時間を考えてその周辺を歩いて回った。近代建築の技法で再生されたコンクリートの城だと寂しくなる事もあるのでこれはこれで「有り」であろう。実際天守閣の傍に目にも鮮やかなパステルカラーの建物があり、心の中で祇園精舎の鐘の音が聞こえたし…
お城の内部あるいは周囲に公園が配置されるのは「お約束」であるが、今日の散歩コースにも公園があり、見るとはなしにみていたが、そこの公園には妙にリアルな象の像とか一見怪獣みたいな鯨の骨格みたいな置物とか、上野の科学博物館ならともかく、普通の公園には違和感を放ちまくるオブジェがいくつもあり、知らずに夜みたら恐怖に駆られそうな雰囲気で笑えた。いや、寧ろ夜ならば「ぎょっとした」とネタになったか、と思ったのは秘密だ。
川沿いの「リバーウォーク」とかいう施設も含めてぶらぶら歩いたが、少し肌寒いが運動した分軽く汗ばみ、また人も少なかったので快適な散歩であった。