いよいよGWに突入している訳だが、今年は旅行する。
目的は霧島周遊と大隅及び薩摩の一宮巡りに温泉。そして熊本〜大分の県庁所在地横断である。神社巡り以外は「できればいいな」と言う程度の目的ではあるが、ともかく目的ではある。壮大な挫折と珍道中の予感がするのは言うまでも無い。
道に迷って〜東霧島神社
道もいいので快走!と思ったのだが目的地に着かない。おかしい、と思い地図を見ると道を間違えていた。おかしいな、と思ったんだよね…もっと早くに気付けば問題なかったのにかなりまずい状態である。どうにかこうにか修正…途中地元の方に道を尋ねれば親切に教えてくれたとても感謝…して一時間遅れで「東霧島神社」に到着。
東霧島神社は「つまきりしまじんじゃ」と読む。霧島六社権現の一つ。大きな赤い鳥居を見た時には「取り敢えず一つ目についた」という感動を覚えた。鳥居をくぐって少し進むと鬼さんがお出迎え。鬼が作った石段とやらの伝説があるそうだが、実際に相当な石段があって眩暈がする。何とか上りきった先に社殿があり、まずはお参り。何と言うか凄い所にあるな、と思った。御朱印を頂きながら少し休憩。霧島岑神社から狭野神社
東霧島神社に参拝した後、次は霧島岑神社へ。ここは都城ではなく小林。距離にして20kmと少し。いつもなら余裕!と考える所だが道に迷って一時間ロスしているので心身共に余裕はない。今回は多少速度が落ちても慎重に、というモットーで進めば道に迷わず想定時間内に到着した。最初からそうしとけばよかったのにバカだな>自分。
目的地「霧島岑神社」も霧島六社権現の一つである。
一段落して出発。途中思ったより上り下りがきつくて困惑。特に身体。どうにか無事に「狭野神社」へ到着。言うまでも無いが霧島六社権現の一つ。正門と思われる東参道をてくてく。狭野杉というのが有名らしく、実際杉に囲まれた参道が清冽に感じる。例によって御朱印を頂こうとしたら神職の人達が撤収準備をしていた。時に15時半頃。早いな、おい、と思ったけれど、そういう流儀かもしれないし、第一御朱印はいただけたから個人的には問題無しではあった。
御池と霧島東神社
狭野神社からは御池とその横に鎮座する霧島東神社へ向かう。距離的にはわずか4kmほどと言う想定であったが実際には6kmは越えており、さらに平均にして3度程の上りが延々続く。神社に近づけば近づくほど勾配はきつくなり、付近500mはどう考えても15度は越えていた。高度計をみれば標高は500m近くになっておりリアルに眩暈がした。何だこの激坂。きいてねえよ。
一歩進む…仕舞にはずっと歩いて自転車押してた…毎に心が挫けそうになるがどうにかこうにか到着。御池を眼下に望んだ時は物凄い感動をした。
鹿児島へ
この時点で当初予定では鹿児島に到着しており、霧島神宮に参拝しているはずだった。
再確認してみれば距離は15〜6kmだが途中延々と登りで、どう考えても一時間では到達出来ない。いっそ都城まで戻り電車で移動するか、とも考えたが、ほぼ下りとは距離は倍。その他いくつか手を考えてはみたものの、結局最短距離は霧島であると言う結論に到達。心と体に鞭打って霧島神宮へ進む。
想定の通りの上りだが、斜度が2度や3度ではなかった…何この激坂。最早押しても漕いでも速度が変わらない。暗くなるし車の通りも減ってくるし、道路脇の藪ががさがさ言ったと思えば鹿の群れが闊歩してるし、心細さはMAX(MIN?)限界。途中でバス停を見つけ、あわよくば、と思ったけれど、日曜ダイヤではすでにバスは無かった(号泣。御池小学校までくるとどうやら登りが終わったらしく、あとはほぼ下り。助かった!
と思ったら、パンクした。水も無くなり涙も出ない。兎に角修理して進む。そして漸く県境!「鹿児島」の文字が涙で滲む(途中で水を補給した)。
ともかくホテルについて、荷物をほどき、温泉に入って一気に虚脱。やはり温泉だな。明日どの程度の疲れが残るか分からないのでまず休もう、と思いつつ、土産買ったり酒飲んだりしてしまった。外を見れば雨が降り出し、明日は自転車は無理そうだな…と考えるが、まあそれはそれで仕方ないな、明日は明日の風が吹くさ、と思い寝落ちするのであった。