読んだ本

アーサー・コナン・ドイル(深町眞理子 訳)「四人の署名【新訳版】」 東京創元社(文庫/創元推理文庫)

無聊を囲うホームズの下に家庭教師のメアリー・モースタン嬢がやってくる。年に一度送られてくる高価な真珠の送り主より呼び出され、相談に来たのだった。ホームズは興味をそそられるが、一方ワトスンはメアリーに惹かれ…と言う話。
 古典中の古典で内容について今更どうこうというのはないが、「新訳」と言う事で読みやすくなっている。所謂スラングをそれらしく訳す…「歩く」と言う所を「テクる」とするとか…事で、原典の雰囲気を出そうとしているようだ。英国風のスラングにも興味を覚えたので挫折しっぱなしの原典にまた当たってみようかな、と思った。

やまむらはじめ「DX版 カムナガラ」1,2巻 少年画報社(B6/YKコミックス・デラックス)

カムナガラ 1―DX版 (ヤングキングコミックスデラックス)

カムナガラ 1―DX版 (ヤングキングコミックスデラックス)

叔母と二人暮らしの平凡な高校生、久谷ひたか。音楽室で転校生、武弥かなたと出会った後、不可解な事件に巻き込まれる。絶体絶命の危機に現れる剣"ヒムカ"が現れる…と言う話。
古代から続く前世の因縁、転生等、伝奇もの。2000年代始めにヤングキングOURsに連載された作品のDX版。内容はまあ暗くて好き嫌いはあるとは思うが、楽しんで読んでいた。内容は新作のおまけコメントはあるけれど、基本的に前の単行本のものそのまま収録している。表紙は新しいものだが、こう見ると随分絵が変わって居るのに驚いた。全6巻と言う事なのでのんびりまとめて読み直したいと思う。

荒川弘鋼の錬金術師 完全版」1〜4巻 スクウェア・エニックス(A5/ガンガンコミックスデラックス)

少し前に完結した「鋼の錬金術師」の連載当時のカラーページ等を収録し、判型をA5にしたDX版。大きくなって読みやすいけれど、前の単行本のカバー下の絵や、巻末おまけ漫画がごっそり抜けているのがさびしいと言うか不足感あり。ロゴも味気ないし、もう少し間を明けても良かったのではなかろうか。まあ楽しんで読み直してはいるけれど。