明日香路から始めよう

朝暗い内に目覚め、身づくろいしてチェックアウト。電車に乗って奈良へ。橿原神宮前駅からバスに乗ろうとしたらバスが来ない。おかしいな、と思ったら乗り場が違った件。なんと紛らわしい。それはそれとして次のバスで明日香方面へ移動。「岡寺」へ。

正式には龍蓋寺。バス停からすぐと思ったらここもまたきつい坂だった。紀伊だけでなく大和もきついですか。そうですか。まずは近くにあった神社でお参りし、岡寺を参拝。おちついたいい御寺だな、と思ったら御本尊の存在感が凄かった。塑像の大仏なんて初めて観た。
次は「壺阪寺」へ。ここも壮烈な坂だった。昨日と言い、今日と言い、なんだこの坂攻め。
正式には南法華寺。この事をすっかり忘れ去っていて、西国三十三所と共に神仏霊場御朱印を集めていたのに、神仏霊場の方を頂き損ねてしまった。また来ないとなあ。と言う後悔はさておき、景色はすばらしいし、御本尊も良いが、天竺渡の巨大仏像がすごかった。

橿原神宮、そして…

壺阪から橿原神宮へ。来た道を戻る訳だが気温が上がって相当にきつい。しかしどうにか「橿原神宮」に到着。

古事記編纂1300年と言う事で、神武天皇即位の地と言うここに訪れたかったのだ。明治創設と神社自体は新しいのが流石に雰囲気が良い。しかし緑が多い割に参道はだだっ広くて日差しを遮るものがない。本殿までがきつく、御朱印貰いながら日陰で涼むしかなかった。
橿原神宮からは長谷寺に行くつもりであった。何度か道を間違えながらもその方向に走っていたのだが、途中で後輪の調子がおかしくなった。空気圧が下がっているのだが、目立つ穴はない。蝉の声が大きくて空気漏れの音も確認できない。仕方ないので予備チューブに交換するが、結構時間をロスしたので今回は長谷寺を諦め、奈良に向かう事に計画変更。残念。まあ奈良は何度も訪れねばならないと言う事だろう。しかし旅行中二度のパンクとかなんだかなあ。

奈良へ。大神神社、大和神社、石上神宮

桜井市に入り、まずは「大神神社」に向かう。

一昨年訪れたが、神仏霊場御朱印を頂く為に再び参拝。何度来てもいい。御朱印対応をしてくださった神職の方が参拝日を間違えたのは御愛嬌。丁度昼時なので食事を摂った。
三輪と言えば素麺。一昨年は時期的に「にゅうめん」になってしまったのだが、今は夏。思う存分冷やしそうめんである。うまかった。
そこから二駅分程進んで「大和神社」。
一昨年は後になって訪れて無かった事に気付いた神社。また一つ残念が消えた。ここは石碑にもあるように戦艦大和に関係する神社でもある。 宇宙戦艦ヤマトもリメイクされたし、まあ良い時期なのだろう。
桜井市から天理市に入り、「石上神宮」。
静かでいい御社である。ここは山野辺の路にもつながって居たのか。時間があれば歩いてみたかった。

奈良へ

天理市から奈良市へ。流石暑くて眩暈がする。今日も今日とて水中毒になるのでは?と思うほど水を飲んだが喉の渇きが止まらない。それでも奈良の宿まで後少しと言う所で「帯解寺」に参拝。

安産とか子授けの御寺。…今の所私には関係ないなあ。いつか関係ある事もあるのだろうか。
そこから更に進んでJR奈良駅前。やっと着いた…。チェックインしようとしたら入口が分からない件。結果的には良いホテルではあったが、一寸分かりにくいな。それはともかく、フロントについたらフロントマンが外国人で焦る。日本語対応だったからいいけど、ここは国際観光都市なのだなあ、と思った。ところでここのホテルは部屋への自転車持ち込み不可だった。これまで一度もこういう事はなかったが決まりなら仕方ないか。と言う事でフロントに預ける。
一息ついてから奈良公園方面に徒歩で出かける。まずは「率川神社」。
一昨年訪れた時、神社の人がいなくて御朱印が貰えなかった残念があったが、今回は頂けた。嬉しい。
更に進んで「漢國神社」。
由緒ある神社だが、ここの境内社である林神社が興味深い。何しろ饅頭の神様だ。狛犬と共に狛饅頭があるのが微笑ましい。
ここで雨が降り出したので遠出は控える事とし、取り敢えず猿沢ノ池まで。何の気なしに「興福寺」へ。
何の気なしに行ったのだが、御朱印貰えたので驚いた。何でも早朝から夜までやってるらしい。御寺にしては珍しい。しかし望外の喜びである。全然関係ないけど女学生達がおみくじを引いているのが微笑ましいね。

奈良の夜

奈良町で食事。茶粥が大人の味だなあ、と思う。酒や食料を買い込んでホテルに戻る。ここのホテルはコインランドリーが無いので今日の衣服を風呂で軽く洗う。悪くないホテルだが一寸困るな。特に夏場。しかし、その問題を帳消しにする大浴場と言う施設があるのは良い。温泉ではなく塩素剤の匂いがする唯の風呂だが、湯船で手足が伸ばせるだけで幸せを感じる。
軽く酒を飲んだ後、ゆっくり寝る。一人だがツインルームなので両方のベッドでごろごろするのであった。