午前中、一時間半程、「白の稲妻」号で走る。
当初は天候が午後から危険だと言う事で、午前中二時間程度走るつもりだった。往路一時間復路一時間。
くもりで涼しく、コンディションはまあまあ。寧ろ昨日の「100km」の影響で脚を中心に全身に鈍い痛みがあり、速度が出なくて泣きそうになる。
泣きそうな気持ちを乗り越えて、そこそこ走れるようになった所で一時間が経過し、郊外の大型玩具店に到着。しばらく物色。玩具屋さんは色々あって飽きない。その後、書店で本や雑誌、CDやDVDを物色。「3枚買ったら3000円」というキャンペーンで少し惹かれるものがあったが、「特典ディスクはついていません」の文字で踏みとどまる。もう少し考えよう…と言う事で考えたのが悪かったのか、外に出たら雨。その時点では小雨だったが雨。まだ午前中なのに。天気予報のうそつき!!!
怒っていても何も変わらないので慌てて帰途に着く。ルートを選ぶ余裕すらない。最短ルートをただ只管駆け抜ける。面白味も何も無い。眼鏡が曇るし水滴がたまり視界の確保が困難なレベルなのでそんな余裕も無い。ただ走る。
ずぶ濡れになりながら、自宅まで後数km、指呼の間まで近づいた時、それは起こった。微妙な段差。いつもならどうと言う事も無い段差。ウェットな路面はμが違い、タイヤもスリック。そしてそれは起こった。
転倒。
見事な転倒。
久しぶりに一回転した。背中から地面に落ちた。
一瞬の空白を置いて起き上がる。肘と膝に酷い痛みがあるが普通に動ける。自転車に異常は…無いように見えた。しかし乗ったらすぐに解った。アルミ削り出しのペダルが曲がってた…。
軽量コンパクトなペダルが路面にぶつかり、逝ってしまったらしい。逆に言えばそのおかげで人間も自転車も擦過傷程度で済んだとも言える。ペダルに敬礼。
とにかく取り敢えずは乗れるのでそのまま帰宅。とても慎重に走ったのでその後は特に問題無かった。
ずぶ濡れの衣装を着替えながら、ああやっちゃった…と悲しみが走る。他人様に迷惑を掛けなかったのが救いだが、購入後一年程で、消耗品のタイヤはともかくパーツをこんな形で交換する事になろうとは…次の週末までに見繕わなければ。あああ。なんてこったい。