空の星

ふと空を見上げると星が少ない。月と土星木星と思しき明るい星は見えるが1等星かせいぜい2等星しか見えない。地上が明るすぎるのか目が悪いのか。
子供の頃は空にはもっと星が満ちていて手を延ばせばいくらでも掴めると思った事もあったが、年を取り背は伸びたのに見上げる星の数は減り、掴める訳もないと自分で自分に囁いている。
ああ時は残酷だ。夜空の星が無限に見えたあの頃に戻れたら、もう一度やり直せたらもう少しマシな人生が送れるかなあ、と思うのも老いの兆候か。嗚呼哀しい。