浄土考

TVの旅行番組を観ていたら浄土ヶ原とかいう地名が出てきた。浄土と言えばまあ「あの世」なのでもう少し現世にしがみつきたい私にはまだ遠い世界だ。「極楽浄土」と言う位なのでいつかは、と思うけれどね。
それはそれとして、浄土と言えば仏様や菩薩様や羅漢様等神々しいと言うか仏々しい存在に囲まれて清らかな生活を送る事が出来る世界だと認識している。そんな所に私のような俗塵にまみれた凡人が行ったとして本当にそこは過ごしやすい所なのだろうか?三大欲求の他、本が読みたい、旅行行きたいとか色々欲望が残りまくってるわけで、そういうものを全て捨て去らないと却って現世に執着してしまいそうだ。
今まで考えもしなかったが、今の人生を精一杯に生きて、現世・欲望に執着しないようになって初めて「楽を極む浄い土」の世界に行く資格を得られるのかもしれない。そしてその為の手法の一つが「仏教」なのかもな、と本当に知識のある人に行ったら助走つけて殴られそうな事を思う夏の夜。
つらつら思うに、「もうええわ」と諦観に境地に逃げ込もうとしている私など、まだまだ遠いのかもなあ。まあもう少し生きて見るか…