江戸を斬る 梓右近隠密帳

浪人、梓右近。実は将軍の弟にして隠し目付である…と言う「江戸を斬る」第一シリーズ。BS-TBSにて本日いよいよ最終回。
正直、粗も多いが、主役の竹脇無我を始め、レギュラーやゲスト、果ては端役まで今では考えられないレベルの役者が出ているせいか、「劇」として成り立っているので面白かった。
最終回はいよいよ「由井正雪の乱」だが、由井正雪自身を始め、丸橋忠弥も壮絶に自刃して果てるのは盛り上がる。特に成田三樹夫は矢張り凄い。敵役はこうでなくては。なんだかんだで贅沢な使い方である。とうとう右近の正体はバレてしまうわけだが、幕府の情報統制も甘いとツッコミを入れるかどうかは難しい所。まあ下手に長引くことなく、きっちり「御仕舞」になっている為、個人的には評価する。
どうでもいいが、回を追うごとに由井正雪と張孔堂の愉快な仲間たちがどんどん「ショッカー」的になり、 24話ではついに「江戸の上水に(毒にもなる薬を)投ずれば」とノリノリな作戦を立て始めて笑った。このノリはもう少し観たかったかもしれない。
なんだかんだで楽しい全26話だった。この枠は引き続き時代劇のようなので今後も特に古い作品には注目し続けたいと思う。「水戸黄門」を第1部からやってくれないかなあ。最近のはどうでもいいから。