この頃読んだ本

三浦佑之「古事記を旅する」 文藝春秋(文庫/文春文庫)

古事記を旅する (文春文庫)

古事記を旅する (文春文庫)

「口語訳古事記」の筆者による文藝春秋に連載された、古事記をテーマにした紀行文集。思っていたより(いい意味で)気軽に読める本。ある程度古事記を知って居ればなお面白く読めると思う。また行ってみたい所が増えた。

笹本祐一「ARIEL EX」 朝日新聞出版(新書/ソノラマノベルズ)

ARIEL EX (ソノラマノベルス)

ARIEL EX (ソノラマノベルス)

「ソノラマノベルズ版」の最終巻。宇宙人の面々の「その後」と「終わりなき戦い」の後編を収録。宇宙はまだまだ騒乱がありそうではあるけれど、ハウザーとシモーヌ、そしてハウザー一族のハッピーエンドは微笑ましい。「ARIEL」は最後の最後で宇宙人が「癒し」だったなあ。

三上延ビブリア古書堂の事件手帖 栞子さんと奇妙な客人たち」 アスキーメディアワークス(文庫/メディアワークス文庫)

北鎌倉の古書店の店主と店員、そしてやってくる客達に織りなされる連作短編集。新聞で見かけて読んでみたが、想像とはやや違う形の「安楽椅子探偵」…ベッドだったけど…もの。予想よりはシリアスで重い話があるけれど、最後の最後でほっとするし、十分に楽しめた。色白で黒髪も清楚な眼鏡巨乳の古書店店主とか現実にいたら10年前なら常連になるわ、と思ったが、現実にはいないから貴重なんだろうな。

三木大雲「怪談和尚の京都怪奇譚」 文藝春秋(文庫/文春文庫)

怪談和尚の京都怪奇譚 (文春文庫)

怪談和尚の京都怪奇譚 (文春文庫)

京都の現役住職による怪談集。お坊さんだけあって、多少説教的な色合いもあり、あまりに理不尽な怪談はないけれど、「それらしい」感じが出ていて悪くなかった。ちょっと収録話数は少ないかな。