夜の自転車

台風の影響と思われる強い風の中、夜道を自転車で疾走する。何故夜も更けてこういう状態なのかを考えると涙が出てくる。
莫大な遺産を受け継いでその後は悠々自適な人生を送れるとか、玲瓏玉の如き美女と付き合えるとか、心身ともに健全な配偶者を得て老後は安心とか、そういう明るい未来でもあればもう少し人生頑張るけれど、そういうものは欠片も無いのに何やってんだろうな、私は。
まあ落ち込んでも仕方ないし、帰る家があるだけマシなので、取り敢えずはペダルをこぎ続けるのであった。辛いねえ。