橋を見に行く

新聞に「旧田代橋が現れた」と言う記事が出ていた。「旧田代橋」とは大分県南部にある北川ダムのダム湖に水没している橋で、渇水期に入ると姿を現す橋である。一度見たかったと思っていたので行ってみた。
「黒い旋風」号で「道の駅宇目」に行く。まず唄げんか大橋と北川ダムを堪能。

道の駅で場所を確認してから「蒼の稲妻」号で出る。折りたたみ自転車は素敵。思ったより距離と高低差があったが、道に迷う事なく到着。
割とあっさり見つかったけれど、中々面白い風景である。普通の鉄の欄干を持つ橋から見下ろす明治時代の石造りの橋…改修してコンクリートで補強はされていたけれど…が、中々の奇観。近付いてみると確かに水没していた形跡がある。これが一年のこの時期だけ見る事の出来る風景か…って良く考えると水没状態で見た事がないのでどのくらいの差があるか良く分からなかった。次は水のある時期に確かめてみたい、と思った。
その後、「蒼」で「黒」の所まで戻ってから近くにあると言う神社へ行く。最初は「蒼」で行くつもりだったが200mで断念。だって山なんだもん… それはそれとして道は山道で自転車はおろか自動車でもなかなか厳しい道だった。我が先見の明に感心するととともに、「…この道で本当にいいのか」と言う疑問が頭を駆け巡る。立て看板が見つかり、道は行き止まりになった所で目当ての神社に到着。道は舗装されているが割とアップダウンのある参道を行くとついに神社が。
「鷹鳥屋神社」と言う神社である。鬱蒼とした木々に囲まれ独特の雰囲気のある神社である。「参拝記念」と言う落書きが矢鱈と目につくがここはそういう作法なのか?それはそれとして定番の狛犬くんたちの他に「鷹」が居る。「『鷹』鳥屋神社」なので「鷹」なのだろうか。無学な私にはよく分からないが神像か何かの像があったり中々面白い。帰り道、舗装された参道から逸れた所に別の鳥居がある事に気付く。近付いてみると更に巨木が多いエリアで、恐らくはそこは元の参道ではないか、と思う。途中で途切れているがトレッキングの装備があれば…でも危ないからやめておこう。いずれにしても鳥居と木々が不思議な雰囲気を醸し出していた。
ふもと近くまで降りてきて別の神社の鳥居に気付く。このあたりの鎮守か。その鳥居からの景色が中々よい。
はっきり言ってノープランで来た「橋見物ツアー」だったが、予定より二時間余計にかかってしまったのは問題だが、中々楽しめるものだった。相変わらず人の居ない方、居ない方に行ってしまうのはどうなのだろう?と思わなくもないが、まあこれはこれで。今度は県内のサイクリングロードを走ってみたい。計画たてようかな。