相棒season8 第1話「カナリアの娘」

前シリーズで降板となった亀山薫に代わる新しい「相棒」、神戸尊がレギュラーとなるシーズン8。「知性派」の杉下右京に対する「体力派」の亀山薫、と言うバランスで長く続いたシリーズであるが、その一角が変わった事でどうなるか、と不安に思っていた。
結果は「そう悪くないんじゃないか」。
神戸尊は亀山とは全然タイプが違うが、初期亀山とは違う意味で杉下と反りが合わない描写が案外面白い。準キャリアでエリートではあるが、キャリアの警察官僚とも毛色が違うというか、これまで居なかったタイプである所も悪くない。
ストーリーは古谷一行をゲストにして中々豪華なキャストではあるが、ヒロイン(?)が明らかに「善人じゃない」風貌だったせいだろうか、途中で展開が読めたのが難。展開自体は悪くなかっただけにもう少しそれらしい演出が欲しかった所だ。
とは言え新しい相棒のレギュラー第一話としては悪くない出来であった。右京と尊の関係や、尊の「密命」やら、今後の展開も興味深いので、今シリーズも視聴を継続したいと思う。