ガラス

私の机の上にはガラスがある。
机全面を覆うほど大きなガラスで机とガラスの間に座席表等を入れられる、と言うアレである。
先日席替えがあって…一つ席が動いた。位置的には「降格」(笑)…、その際に「ガラス」を元の席に放置したら「引き取れ」と言われてしまった。
そう言えば以前の席替えでも放置してきたら数十mの距離をものともせずに持って来られた事もある。
昔は一定以上の身分になると貰えた、ある種の「象徴」であったが、近頃では私のようなぺーぺーにも貰える。と言うか、「ある一定以上の身分」の人が「いらない」と言ったりするので実はダブついているらしい。
前述のように座席表を見たりするのに便利なのだがそれ以上のメリットが無いのと、汚れが目立つ、あのガラスの感触がイヤ、そもそも扱いが面倒と言うデメリットが目立つせいでもあろうが、「象徴」が「厄介者」扱いされる様は何とも諸行無常と言うか、もののあはれと言うか。
なんだかんだで一年半も使えば「慣れる」のでどうという事もないから手元で使っているが、モノにも心が宿るならば、悲しい思いをしているのかもしれない、と思うと少し大事に使ってやるかな、と思うのであった。