天知る地知る人ぞ知る

我が国は「恥を知る」文化と言うものがあり、周囲への気遣いや思いやりを転じて我が身を律するのが美徳だと思っていました。
しかし昨今では「空気が読めない」と言った種類の人が目に付き、若い人達は所構わず群れたり、地べたに座ったりするのが「普通の光景」になり、過ぎ去りし日を懐かしむ中年としては苦々しく思いです。
今日も今日とてバス停近くで女子学生が胡坐で車座で化粧してるのを見て、我と我が目を疑いましたが、悲しい事に現実でした。三日に一回くらいは「親の顔が見たい」と思う事がありますが、まさにそれ。しかし、ああいう連中の親だから系統は似たようなものなんだろうけれど…
「旨いものを食いたければ厨房は見るな」、と言いますが、逆に言えば「旨いと思わせたければ厨房を見せるな」とも取れます。電車内で化粧する女性等もそうなのですが、料理で言う所の「厨房」とも言える「化粧の過程」を満天下に晒してしまえば、化粧までして「飾って」も「意味があるのかその行為」と思うのは私だけでしょうか?多分、特定の人々を除く、「その他大勢」等気にも留めてないのでしょうが、天知る地知る人ぞ知る、とも申しますからもう少し周りに気を使っても良いのではなかろうか、と日本のモラルハザードを嘆きつつ、想像力の無い若者に未来が不安になる光景でありました。