読んだものとか

暑さにうだりながらも読んだ本。

竹本健治「狂い壁 狂い窓」 講談社(新書/講談社ノベルズ)

東京の一角にあるアパート。かつての病院でもあったそこで次々に起こる怪事、と言う事でこれも復刊ものです。「推理小説」というよりは「怪奇小説」で、謎解きを望みつつも寧ろ怪奇は怪奇で締めてもいいような、と思ったりもしました。色々な人の視点で描かれる為、頭の切り替えが必要な所があるので、涼を求めて軽く読む、というには向かない気もしますが、久しぶりに「暗く怖い」系統の推理小説を読んだな、と思いました。