奈良にて

通常より二時間程早く起床。6時過ぎに外出。てくてく歩いて「春日大社」。

やはり社寺は朝だね、と思わせてくれる美しい風景と空気。まあ鹿攻撃を受けるのを避けながらなのであまり余裕は無いけれど。流石に朝早すぎて神社の人は無いので、そこから「東大寺」へ。
一昨年、人のあまりの多さにたじろいで参拝しなかったのだが、今日は朝一なので人も多くない。大仏殿はまだ空いてなかったので暫く待ち、一番乗りで参拝した。久しぶりに観たが大仏デカい。脇侍の虚空蔵菩薩如意輪観音も相当の大仏なのだがやはり盧舎那仏は一際デカいわ。圧倒される。通常御寺は写真撮影不可が多いのだがここは基本自由。嬉しくてつい三回位回ってしまった。手向山八幡宮や二月堂を回ってから春日大社に戻る。既に営業(?)が始まっており御朱印を頂く。そして坂を下って再び「興福寺」。
御朱印は昨日頂いたので、東金堂と国宝館を見学。阿修羅は当然として他の仏像も素晴らしいなあ。

斑鳩

ホテルに戻り、荷物をまとめてチェックアウト。直結するJR奈良駅から法隆寺に向かう。法隆寺駅からは「白の稲妻」号を組み立てて進む。まずは「水神」こと「廣瀬大社」に向かう。

珍しく道に迷わずに着いた。時間が早いので静かで良い雰囲気だった。
そこからは来た道を戻って「法隆寺」。
何と言っても広大な寺である。拝観料もそれなりだが、それだけの価値はある。百済観音を始めとする異国と日本の古い仏像が素晴らしい。
夢殿の隣には一応別となるが「中宮寺」がある。
ここは有名な菩薩半迦像があるがこれは美しい。実際小さい寺だが見る価値はある。
法隆寺を出て、近くの「龍田神社」に。
法隆寺の鎮守的な神社だそうで、いい感じの神社である。

風神詣でに大雨が

斑鳩から三郷に移動する。距離はそう大した事がないので問題は気温だと思っていたが、王寺駅あたりで天気があやしくなる。これは急がねば、と思っていたら大和川を越えた時点で雨が降り出した。このまま強行するか、と思ったがいやな予感がして、たまたま近くにあった御寺の山門に避難する。
結論から言えばこれが正解で、ぱらぱらと降って居た雨がすぐに豪雨に変わった。この時点では予定が巻いていたのだが、雨宿りで一時間足止めをくらい、どうしたもんかなあ、という時間を過ごした。
小降りになったので一気に走りぬける。目的は「風神」こと「龍田大社」。

当初予定でこの神社が奈良旅行の最後であり、予定をクリアしたと言えるのだが、一時間の雨宿り等ですっかり時間を使い果たしてしまい、境内をゆっくり参拝する時間が無いのが悔しい。ここもまた来ないとな…

旅の終わりが…

三郷駅に移動し、何とか間に合ったかと一息ついたが、実は先ほどの大雨で電車が15分遅れ。正確には着いた時点では6分遅れが、最終的にはそこまで遅れていた。遅れた上に速度を落としているから三郷駅時点で予定の新幹線に乗れない事が確定。仕方ないので諦めて兎に角大阪へ。進むにつれ天気が良くなり青い空の下の通天閣が恨めしいやら。
大阪駅から新大阪に移動し、30分遅れながら次の「のぞみ」に乗れる!と思ったら、改札でどこかのおじさんがつっかかり、先に進めずタッチの差で乗り過ごす。どうしてくれるんだ、と泣きそうな気持ちになりながら電車を待ち、結局一時間遅れとなってしまった。
待ってる間に悔しいのでホームでたこやきうどんを食す。

昔からある駅の立ち食いうどんに冷凍のタコ焼き入れただけだが、大阪人どんだけたこ焼きすきなんだ、と思った。
帰りの新幹線及び特急は相当に混んでいて、座席確保が出来ない人達も居た。幸いにも私は座れたので有難い事だ。電車には遅れたが、ある意味天佑だったのかもしれない、と思いたい
電車乗り継ぎ、漸く地元駅に。さて変えるか、と思ったら、たまたま駅にいた知らないおじさんから声が掛かる。何かと思えば輪行について興味があるがどうしたらいいのか分からないというので色々質問に答えた。まあ気をつけて行って下さいよ、と思い、話が途切れた所で自宅へ。
ああ、なんとか無事に帰りついた。あっという間の5日間だったけど、楽しかった。また行きたいね>旅行